狭小地に家を建てることは、限られたスペースをどれだけ有効活用できるかが重要なポイントです。私たちも都市型の3階建て住宅を55平米の土地に建て、家族4人で暮らし始めて5年。小さな土地だからといって諦めるのではなく、工夫を重ねることで驚くほど快適な住まいを実現しました。この記事では、狭小住宅のデメリットをカバーするために取り入れた設計や設備のアイデア、実際の住み心地について詳しくご紹介します。これから家を建てる方やリノベーションを検討中の方は、ぜひ参考にしてください!
1. 狭小地でも暮らしやすさを生むための工夫
小さな土地を有効に使うため、家の設計には多くの工夫を取り入れました。それぞれの工夫が、狭小住宅のデメリットをカバーし、実際の暮らしを快適にしています。
2. 狭小住宅のデメリットをカバーする工夫が生んだ快適さ
2.1 リビングを中心に考えた空間設計
2階に配置したリビングは、建物の対角線を意識して端から端まで見渡せるように設計。この工夫により、視覚的な広がりと開放感を実現しました。また、室内のドアは極力引き戸を採用し、空間のスッキリ感を損なわない工夫も取り入れています。
2.2 ゆとりある玄関のデザイン
1階の1/3を玄関スペースに充て、大きく広がる土間を奥の収納スペースまで続けました。これにより、訪問者を家族全員で迎えられるゆとりある玄関空間を確保しました。
2.3 暑さ対策を考え抜いた天井断熱
天井裏には標準の2倍の断熱材を敷き詰めることで、3階の暑さを抑えることに成功しました。これにより、1階との差も2℃程度に抑えられ、夏場も快適に過ごせています。
2.4 漆喰を採用した室内外の壁
ビニールクロスではなく漆喰を採用したことで、結露防止や臭いの吸着、カビ防止など多くのメリットを享受。真夏の外壁も熱を持たず、室内が涼しい状態を保つことができています。
2.5 動線を重視した洗濯動線の工夫
洗濯から収納までをスムーズに行える導線を確保。3階で取り込んだ洗濯物はその場でアイロンをかけ、3階のクローゼット、2階のキッチン、1階の脱衣所に順番に収納できるワンウェイの動線設計を実現しました。
2.6 フレキシブルな3階の部屋
3階には将来的に壁を設けられる2部屋を配置しました。現在は大きな一つの空間として使っており、家族全員がスイートルームのような感覚で暮らせています。
3. 実際に住んでみて気づいたこと
狭小住宅ならではの工夫は、大きな家では気づきにくい「暮らしを豊かにするアイデア」を教えてくれました。一方で、使ってみて気づく改善点もいくつかありました。次回はこれらのポイントについても詳しく解説します。
まとめ
狭小住宅はスペースの限界を感じさせる一方で、工夫次第でそのデメリットを克服し、快適に暮らせる住まいに変わります。この記事で紹介したポイントが、これから家づくりを考える方の参考になれば幸いです!