壁紙ならもしも汚れたとしても貼り替えればどうにかなるけれど、塗壁は貼り替えがきかない。
そう思ってしまうと新築時に塗壁を諦めて手軽な壁紙にしたくなりますよね。
それでも、漆喰などの塗壁の雰囲気や質感が好きで諦めきれないという方に向けて、実際に漆喰壁の家に住んでみて遭遇したエピソードをお伝えしたいと思います。
この記事を読むと、やっぱり漆喰を検討してみようかな・・・って思い直していただけると思います。
[PR] 本記事には広告が含まれています。ただし、記事本文は筆者の経験と知見をもとに中立な立場で執筆することを心がけています。
漆喰の表面は粗くて多孔質

つるっとしたビーニールクロスとは異なり、漆喰の表面はざらざらしています。特に我が家の場合はラフ仕上げのため、コテ跡がしっかりとついていてデコボコしています。
それだけでなく、表面を拡大してみると、ミクロの世界でも小さな穴がたくさんあいた多孔質な材質となっています。
この表面構造のおかげで、漆喰は空気中の様々な臭いなども吸着し無臭化してくれる特性を発揮します。
漆喰壁は水に濡れるとシミになり簡単には拭き取れない
デコボコで多孔質な漆喰壁。ジュースのような飲み物や汚れた水がかかってしまうと、ビニールクロスのようにタオルでさっと拭き取ることができません。
実際、ジュースのように糖分を多く含んだ液体がかかってしまうと厄介です。ベタベタが取れず、養生して水での洗浄が必要になるかもしれません。
ただ、汚れによっては、二度と取れないと思ったシミが消えることがあります。
新居の床掃除で子供が雑巾を投げた!壁には茶色いシミが・・・
我が家で実際に起きた事件でした。引渡しを受けた直後の新居、入居前にバケツと雑巾を持って床掃除をしていた時の出来事でした。
退屈した子供が雑巾を壁に向かって放り投げました。壁には汚れた雑巾の跡形がべったり。真っ白な漆喰の壁に手のひら大のシミができてしまいました。
大急ぎで水拭きしたものの消えずに余計に広がるシミ。思わず子供に対して声を荒げてしまいました。
仕方なく家具の配置で誤魔化して、目立たないようにするしかありませんでした。
それから2年たち家具の配置を変えようとした時・・・
「あれ?ここにあったシミ、どこに行った?」
手のひら大の茶色いシミがなくなっていることに気づきました。
この時、自然の汚れであれば、漆喰壁の自浄作用で分解されてしまうのだ、と言うことがわかりました。
たった一度の経験ですので、再現性の確認もできていませんが、実際に我が家で起きた出来事でした。
水汚れがついたら、まずはたっぷりの水を含ませたタオルで拭き取ろう
応急措置としてはこれが一番です。完全に染み込んでしまう前に拭き取ること、そしてたっぷりの水で汚れを薄めること。
その後にできたうっすらとしたシミは、漆喰の自浄作用に任せて諦めましょう。少しの汚れであればのちに消えることもあります。
まとめ
漆喰壁は基本的には汚れに弱く、液体がかかると拭き取るのが困難です。しかし、汚れの種類によっては漆喰の自浄作用でシミが薄くなることもあるので、時間を味方につけて待つようにしましょう。
漆喰って意外と優れた壁材かもしれないですね。