玄関は家の顔ともいえる場所。狭小住宅ではスペースに制約があるため、広く快適な玄関を実現するのは難しいと考える方も多いのではないでしょうか?でも、少しの工夫で狭さを感じさせない玄関空間を作ることができます。この記事では、限られたスペースを最大限に活用した我が家の玄関設計のヒントをご紹介します。
本記事には、広告リンクが含まれています。ただし、記事本文については、広告案件としてではなく、著者の経験と知見をもとに中立な立場で記載するよう心がけています。
大きな玄関スペースを確保する理由とメリット
狭小住宅でありながら、1階の1/3を玄関スペースに充てました。この広い玄関空間には以下のようなメリットがあります。
- ゆとりを感じる空間:家族4人で訪問者を迎えられる広さは、心理的にも余裕を生みます。
- 動線の確保:靴を脱いだり荷物を置いたりするスペースが十分にあり、慌ただしさを軽減できます。
- デザイン性の向上:広がりを感じる玄関は、家全体の第一印象を良くします。
- 収納スペースの確保:玄関の広さを活かし、十分な収納スペースを設けることで、家全体がスッキリとした印象になります。
また、玄関は家の最初の空間であり、訪問者にとっても家族にとっても重要な場所です。そのため、広さを確保することにより、家族全員がリラックスして出入りできる環境を作り出すことができました。
- 雨の日に傘を干せるスペース:土間が広いため、雨の日でも家の中で傘を広げて干すことができ、玄関周りを常に乾いた状態に保てます。
- 台風時の避難スペース:台風などの悪天候時には、自転車や植木鉢を家の中に避難させても十分に対応できる広さがあり、安全に保管できます。
- 靴やアウトドア用品の収納がスムーズ:外で使うアイテムを収納スペースにそのまましまえる。
- 掃除の手間を軽減:汚れた靴や荷物を室内に持ち込むことなく収納できるため、清潔な空間を保ちやすい。
- 動線の合理化:玄関から土間を経由してすぐに収納スペースにアクセスできるため、動線がシンプルで使いやすくなっています。
- 家族全員が使いやすい収納:土間を使った収納は子どもでも簡単に使えるため、家族全員の利便性が向上しました。
このように、土間を活用した収納は、狭小住宅において効率的な空間利用と日常生活の快適さを両立させることができます。
[PR]
生活感を抑える見せない収納の工夫
玄関スペースが広いといっても、見せ方次第では生活感が出てしまいます。我が家では狭い空間でできるだけ大きな収納を確保するため、あえてオープン棚を採用しました。扉がないので、扉を開ける必要がなく、取り出しも容易です。ただし、生活感が出てしまうことは確かなので、統一感のある深めの布製収納ボックスを使って簡易的な引き出しを構成し、スッキリ感を出しています。
以下の点に配慮しました:
- オープン棚の採用:扉がないため取り出しが容易で、使い勝手が良い。
- 収納の高さを調整:家族全員が使いやすい高さに棚を配置。
- 季節ごとの切り替え:季節用品を簡単に入れ替えられる設計。
- 収納の分別:靴や小物、アウトドア用品など、用途ごとに収納場所を分けることで、必要なものをすぐに取り出せる。
- 見せないデザインの工夫:統一感のある布製収納ボックスを使い、スッキリとした印象を保つ。
このように、収納スペースのデザインに配慮することで、玄関が広く見えるだけでなく、整然とした空間を維持できます。
土間と洗面スペースを活かした広がりのある設計
玄関ホールは、1階の居室、2階に上がる階段、玄関奥の収納スペース(続き土間の半オープンスペース)、収納付きの洗面台が隣接する構成になっています。また、洗面スペースの奥には風呂場があり、玄関と洗面スペースの床はタイル貼りで統一されており、空間に一体感をもたらしています。
さらに、洗面スペース兼脱衣スペースと玄関ホールは引き戸で仕切られているため、必要に応じて空間を広げて活用することができます。引き戸を開け放つと、脱衣スペースが玄関ホールまでつながり、広々とした空間に早変わり。特に夜間や来客のいないタイミングでは、家族でお風呂に入る際、玄関ホールを着替えスペースとしても活用でき、小さな子どもがいる家庭ではとても便利です。
我が家には大きな姿見がありませんが、洗面台の横にある風呂場に縦長の姿見サイズの鏡を設置しました。このため、風呂場のドアを開けて照明をつけると身支度しながら使える姿見としても使うことができます。
このように、一つの空間をマルチに使う工夫によって、限られたスペースの効率を最大限に高めることができます。狭小住宅ならではの柔軟な空間設計の一例です。
家族全員で迎えられる設計
広い玄関のおかげで、家族全員で訪問者を迎えることができるようになりました。狭小住宅でありながら、このような玄関設計は以下のような効果をもたらします:
家族の一体感を演出:全員がそろって迎えられることで、訪問者にも温かい印象を与えます。
- 用途の幅広さ:玄関が広いため、荷物の仕分けやちょっとした作業スペースとしても利用可能です。
- 柔軟な空間利用:玄関スペースが広いことで、雨具の片付けや荷物の仮置き、さらには簡単なDIY作業など、さまざまな用途に使うことができます。
- 子どもの遊び場としての活用:子どもが小さいうちは、玄関スペースで遊んだり、外から帰ってきた直後に身支度を整えたりする場としても役立っています。
このように、玄関スペースを広く設計することにより、家族の生活においてさまざまな用途で活用できる柔軟性を持った空間となり、狭小住宅でも快適に暮らすことができます。
まとめ
狭小住宅でも、玄関スペースに工夫を凝らすことで、暮らしの快適さを大きく向上させることができます。我が家のような広い玄関空間は、見た目のゆとりだけでなく、実用性やデザイン性にも大きな影響を与えます。収納スペースの工夫、土間の活用、洗面スペースとの連携など、多くのアイデアを取り入れることで、限られたスペースを最大限に活かした快適な住まいを実現しました。これから家を建てる方やリフォームを考えている方は、ぜひ玄関設計に注目してください。
[PR]