自宅を売りに出して3ヶ月、何件か内覧希望者は来たけれど全然決まらない。ここしばらくアクセスも少なくなってきた。このままでは売れないかもしれない。私はそのストレスに押し潰されそうになっていました。この記事にたどり着いたあなたも同じような悩みを抱えておられるのではないでしょうか。
実は、あなたの物件の印象を向上させ、売却活動を一気に加速させてしまう方法があります。それが、ホームステージングです。なぜなら、内覧者が購入するかしないかを決めるのは、最初の6秒の第一印象だからです。
特に条件は悪くないはずなのになぜか売れない、という物件は、ホームステージングを取り入れるだけで短期間で成約に結びつく可能性があります。
私は、1軒目のマンションを売却したとき、ホームステージングをおこなうことで、3ヶ月間買い手の見つからなかったマンションを3週間ほどの期間で売却することができました。しかも購入価格よりも高値で。
この記事では、不動産販売のプロの手法であなたの物件を演出し、内覧者の第一印象を6秒の魔法にかける方法を教えます。この記事を読むとあなたの物件を本当に気に入ってくれる購入者を早く見つけて高値で売却し、あなたの住み替えをずっとスムーズにすることができます。
結論は、あなたの販売手法にホームステージングを加えるだけです。それだけで、販売が一気に加速します。
[PR] この記事には広告が含まれています。ただし、記事本文は筆者の経験と知見をもとに中立な立場で執筆することを心がけています。
ホームステージングで第一印象をアップ
ホームステージングとは、物件をより魅力的に見せることで、多くの購入希望者をひきつけることを目的としたサービスです。ホームステージングでは、物件に適切なインテリアコーディネートをおこなうことで、物件のウリとなるポイントを強調し見せ方を最適化します。
ただ棚に洋服を並べるより、適切にコーディネートしたマネキンを店頭に飾る方が、その服を着たときのイメージがお客様に届きやすくなり、商品は売れやすくなります。
不動産も同じです。新築マンションのモデルルームには物件の広さや形を最大限活かせるように家具が配置され装飾が施されています。訪れたお客様は、実際の空間に身を置くことでそこでの生活を思い描き、夢を膨らませるのです。
日本のホームステージングの草分けともいえるホームステージングジャパンによると、お客様の第一印象は「最初の6秒」と表現しています。物件と購入希望者が初めて出会い、購入の決定が判断される大切な瞬間だとされています。
残念なことに、中古住宅の売却シーンでは、新築マンションのような演出(ステージング)を施すことは極めて稀です。ただ掃除しただけの空っぽの空間を提示され、条件と価格との比較で、お客様は選択を迫られます。損をしたくないお客様は欠点ばかりに目が向き、物件の本当の良さに気づかないまま、次々と物件を案内されていきます。
その中で、あなたの物件だけにホームステージングが施されていたらどうでしょうか。お客様の目は輝き、競合物件とは一味違う印象を残すに違いありません。
販売物件をステージング(演出)する3つの方法
一つめはプロに一任する方法です。専門的な知識を持ったホームステージャーに全てをお任せします。ホームステージャーは物件を確認し、適切な家具を選定、もっとも効果的な位置に配置します。プロのカメラマンがステージング後の物件を撮影し写真データを提供します。あなたはその写真を活用して売却活動を行います。
二つめはバーチャルで実施する方法です。感染症予防の観点からCG(コンピューター・グラフィックス)による3D映像を利用した内覧も一般的になっています。撮影した部屋の画像に家具を合成してステージングを完成させることが可能になりました。実際の物の移動を伴わないので比較的安価に実現することができます。
三つめは家具レンタルサービスを利用する方法です。ご自身のセンスに自信がある場合はこれもアリです。プロの知見は活用できないのが難点ですが費用は抑えられます。
プロの知見 | 効果 | 費用 | |
プロに一任 | ◎ | ◎ | △ |
バーチャル(オンライン) | ○ | ○ | ◎ |
家具レンタル | △ | ○ | ○ |
内覧での第一印象を上げたい場合は、プロに一任して実際の物件を演出することでホームステージングは真価を発揮します。近年では感染症対策のためオンラインで比較されるご購入者が増えています。ここでの効果に特化するのであればバーチャルでのステージングは非常に安価で費用対効果の大きな選択肢です。
ホームステージングの費用
プロに一任するタイプのサービスの場合、費用は20万円から30万円程度です。広さや間取りによりステージングする範囲を広げると費用が追加になるケースが多いようです。
CGで合成画像を作成するバーチャルタイプでのステージングでは、1万円前後から可能で、費用的にはリーズナブルです。
家具レンタルなどを活用して実施する場合は、レンタルする家具や期間、インテリアコーディネートを依頼するかどうかなどによりピンキリですが8万円程度から探すことができます。
ホームステージングはコスパが良い
一般的なマンションのLDKを3ヶ月間、一任タイプで実施する場合のコストは約20万円です。これには、コーディネート費用、家具のレンタル費用、プロカメラマンによる撮影費用などが含まれます。
サービスとしては決して安くない金額ですが、かけるに値する価値があります。
不動産の売却においては、初期の売り出し価格で制約することはまずありません。物件情報へのアクセスや内覧希望者の数や反応、競合物件の状況を見ながら価格を調整します。売れなければ1ヶ月程度目から100万円単位での値引きが行われることもよくあります。
数十万円の費用をかけて物件価値を引き上げ、次回の値下げポイントまでに成約できれば数十万円から数百万円の価格維持効果を得られる可能性があります。
実際、一般社団法人日本ホームステージング協会の発行する「ホームステージング白書2020」によると、不動産仲介の場合、ステージングを行なった住宅は1ヶ月以内で成約する割合が最も多い結果となっています。
このことからもホームステージングに費用を投入することは費用対効果の大きな売却対策と言えるでしょう。
信頼度の高いホームステージング・サービス、オススメ3選
近年では、さまざまな企業がホームステージングサービスをおこなっています。ここでは筆者が実際に利用したサービスを中心に、信頼度の高いサービスを3つご紹介します。
株式会社ホームステージング・ジャパン
2013年に設立された、日本のホームステージング業界のパイオニア。年間実績1,500件を超える、紛れもないリーディングカンバニーです。筆者が2015年に利用したサービスがこちらです。当時、我が家を担当頂いたホームステージャーさんは会社の創業者ご自身でした。迅速丁寧にご対応いただき、無事売却できたことを今でも感謝しています。
株式会社カラーアンドデコ
2019年に設立された、バーチャルでのステージングを得意とする企業です。同社のバーチャルインテリアサービスは、物件写真を送るだけの簡単作業で、インテリアCGで暮らしのイメージが伝わる物件写真広告を作成していただけます。価格も1枚5,980円~と非常にリーズナブルに設定されています。
筆者の自宅売却をご担当いただいたホームステージャーさんが代表取締役をされています。
野村の仲介+(PLUS)
不動産仲介の野村不動産では、売却時のサービスとして、ホームステージングサービスの設定があります。一定の条件を満たす物件であれば、ホームステージング・ジャパンのホームステージングを無償で利用できる太っ腹サービスです。
ホームステージング利用の流れ
ここではホームステージャーさんに一任して売却物件のステージングを依頼するケースを例にご説明します。
ステージングを依頼する場合の流れは以下の通りです。
- サービスの申し込み
- 担当のホームステージャーさんと対象物件で打ち合わせ
- 契約、代金の支払い
- 家具の選定とプランニング
- 家具類の搬入とセッティング
- プロのカメラマンによる写真撮影
- 写真データの受け取り
- 物件情報の写真の差し替え
- 見学者の内覧
- 家具類の搬出、撤収
サービスの申し込み
WEBページのコンタクト情報などを参照して連絡を取ります。返信で簡単なサービス紹介がされる場合もあると思いますが、事前にWEBページで調査しておくのが良いでしょう。検討を進めたい場合は打ち合わせの申し込みをします。
担当ホームステージャーと打合せ
ここでは詳しいサービス内容の説明と提案を受けることができます。筆者の場合、場所は自宅=売却物件の現地でした。担当のホームステージャーさんは物件の周囲環境や物件の場所などを実際に確認してからお越しいただいたようです。
契約、代金の支払い
打ち合わせでサービス内容に納得できたら代金を支払います。
家具の選定とプランニング
ここはホームステージャーさんに一任することになります。どのようなプランになるかはセッティングされてからのお楽しみです。
家具類の 搬入とセッテイング
おおよそ1週間で家具類の搬入が可能になります。指定の時間に引越し業者よろしく家具がどんどん運び込まれ、あっという間にステージングが完成します。
プロのカメラマンによる写真撮影
写真撮影がプランに入っている場合は、プロのカメラマンがステージングされた部屋の写真を素敵に撮影していただけます。
写真データの受け取り
写真はJPEGデータの状態で受け取る事ができます。この写真は、ホームステージングジャパンさんの場合は著作権が会社の所有となり、契約者は「物件の売却に必要な範囲で自由に利用すること」ができます。
(本当はここで素敵な写真をシェアしたいところですが、目的外なので差し控えさせていただきます)
物件情報写真の差し替え
物件情報として掲載されている写真をステージングされた写真に貼り替えて反応を待ちます。
見学者の内覧
内覧希望者からの申し込みがあれば、契約している仲介業者から連絡があります。連絡が来たら速やかにスケジュールの調整を行います。内覧当日は仲介業者の担当者がリードしていただけますので、あなたはそこに立ち会って、求められれば見学者の質問に答えるなど対応をしてください。
ホームステージングがされていても特別な配慮は不要です。ただし、演出された家具などを移動させたり変更させたりしないようにします。必要な場合はホームステージャーさんに連絡を取り、その指示に従いましょう。
家具類の搬出・撤収
売却が決定したらホームステージャーに連絡し、家具類の搬出スケジュールと手順の打ち合わせを行います。全ての備品類の搬出が完了したら、ホームステージングは終了です。
体験記
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ガイドは実際にこのホームステージングを利用して自宅マンションの早期売却に成功しました。
ガイドのマンション売却体験記は別の記事を後悔していますので、あわせてぜひご覧ください。
<体験記はこちら>