圧力鍋や土鍋でご飯が炊けると言うけれど、炊飯器ほど簡単には炊けないんじゃないの?
ひょっとしたら、この記事にたどり着いたあなたもそんなふうに思われているのではないでしょうか。
実は私も同じように思っていました。美味しいごはんが食べたいと思い、高級炊飯器を買ってみたり。
でも、いくつか炊飯器を使ってたどり着いたのは圧力鍋でご飯を炊くことでした。
とても簡単に美味しいごはんを短時間で炊くことができます。しかもお手入れが楽で光熱費も安く済みます。
どの炊飯器を選ぼうかと頭を悩ませているあなたに、もう一つの選択肢として是非考えていただければと思い、私のストーリーを共有させていただきます。お役に立てれば幸いです。
はじめて買ったのは高級炊飯器
私は初めから「炊飯器なんていらない」というタイプでも「土鍋がいちばん」というこだわり派でもありません。
はじめて買った炊飯器は、Panasonicの「おどり炊き」シリーズの最上級モデル。
各社のカタログを集め、クチコミを調べ、店頭で話を聞き、思い切って買った炊飯器でした。
ちょうど時代は、高級炊飯器なるものが市場に出始め、たかが炊飯器に10万円近く出すことに首を傾げる意見と、美味しいご飯が食べたい気持ちが戦っているような時期でした。
炊飯器自体は満足いくもので、美味しく炊けるねと言いながら、毎日使っていました。
ただ、私には一つ不満がありました。保温しても美味しいという言葉に惹かれ、せっかく蒸気を追加しながら保温してくれる機能のついた炊飯器を選んだのに、保温するなんて電気代の無駄と、炊き終わったらすぐに電源を切ってしまう妻に「なんでやねん、意味ないやん」と思い続けていました。
6年目の故障、そしてリリーフで買った普通の炊飯器
高級な家電にも寿命が来ます。
メーカー勤務の私には5年使えれば設計寿命をまっとうしたと思ったのですが、あんなに高かったのに6年で炊飯器が壊れるなんておかしい、不良品か!?という妻に、一般にはそうなのかと認識を改めざるを得ませんでした。
買い直すという私に、そんな予算はないと主張する妻。とはいえ、毎日のコメ炊き担当の私としては、土鍋で炊けばいいなどと言い出されては敵わないと、溜めていた電気店のポイントをはたいて、代わりの炊飯器を調達してくることにしました。
これで十分、それなのにどこか得られない満足感
二台目はいわゆる普及機。高級機のようなうんちくのある機能はないものの、圧力釜でIH、炊き方も選べて十分な性能を持った炊飯器でした。炊いてみたご飯は「ああこれで十分かも、高級機でなくても大丈夫だったねー」というところでした。ただ、新しくした割には感動が少なく、満足度は中の中といった状況でした。
圧力鍋でご飯を炊いてみたら・・・美味しかった!しかも超簡単!
以前からも妻が圧力鍋でお粥を炊いたりしていたことは知っていました。
しかし、ご飯は炊飯器でしょう!という常識を持つ私は、
鍋をガスにかけてコメを炊くなんて!と眼中にも無かったのですが・・・
説明書にも買いてあるので、その通りコメを炊いてみよう!とやってみることに。
- いつも通りお米を洗って
- 鍋にお米を投入
- 規定量の水を加えて蓋をする。
- 圧力設定の帽子を乗せたら、朝まで放置。
- 朝起きたら、ガスコンロに火をつける。
- 5分程度でカタカタを帽子が揺れだしたら、コンロのタイマーを1分にセット
- コンロの火がタイマーで止まったら、圧力ピンが下がるまで10分ほど放置
- 圧力ピンが下がれば、美味しいご飯の炊き上がり。
今まで炊飯器で1時間近くコトコトと炊いていたのは何だったんだ!?と思いました。
早炊きモードを超えるスピード炊飯.なんと15分で炊き上がりです
そして、食べてみたら・・・ 早炊きモードなんて目じゃないくらいふっくらと美味しく炊き上がっています。
この時点で、「せっかく炊飯器買ったけど、いらなくね?」と思いはじめました。
圧力鍋でご飯を炊いたら・・・後片付けが簡単!
炊飯器の面倒なところは、お手入れが面倒くさいことです。
細かな部品が多く、形が入り組んだパーツも多いので、しっかりと洗うことが難しい。
ところが、圧力鍋なら、お手入れは超簡単。
- ご飯を剥がしやすくするために、本体を水につける
- 蓋からゴムパッキンを外して水洗い
- 蓋をさっと水洗い
- 本体にこびりついたご飯を、使い古しのクレカでガシガシ擦って剥がし
- 残ったご飯を水で濯ぐ
- 乾かして終了
しかも何が良いかといえば、繊細なコーティングなど何もないステンレスなので、
傷がつくとかコーティングが剥がれるとか気にすることなく、プラスチックの板で擦ってOK。
洗い物があっという間に終わってしまいます。
圧力鍋は保温ができない。でも冷やご飯も悪くない。
当たり前ですが、圧力鍋には保温機能はありません。タイマーで炊いておけば一日中保温でいつでも炊きたて、というわけには行きません。
ただ、冷めたご飯も結構美味しい、ということに気づきました。炊飯器で炊いていた時には気づかなかったことです。
もちろん、炊きたてで湯気の上がったご飯はとても美味しいものです。ただ、お弁当に詰めたご飯も美味しいですよね。そんな感じで、圧力鍋で炊いたご飯は、冷やご飯にしても美味しいということがわかりました。
鍋に入れたままだと・・・ちょっとベタつく
冷やご飯も美味しいのですが、保温機能のない圧力鍋は炊き上がったご飯をそのままにしておくと、湯気が水滴になって戻ってしまい、ご飯がべちゃっとした感じになってしまいます。
炊飯器の保温機能を切って置いておくと、美味しくない状態になりますが、それと良く似た状態になります。
おひつを購入。これが結構優秀。翌日までご飯を常温保存できるように!
悩んだ末、我が家では「おひつ」を導入することにしました。
おひつは木で作られたご飯の入れ物で、風呂桶に蓋がついたようなものです。昔はかまどで炊いたご飯をこれに移して保存していたものですが、最近では旅館くらいでしか見かけなくなりました。
おひつは木製ゆえに、ご飯から出る湯気(水分)を適度に吸収してくれます。また、保存中は、木の中に吸収された水分を少しずつ放出することで、ご飯がカピカピになるのを防いでくれます。
おひつに入れたご飯は常温二日くらいは食べられるとの記載も見られます。
我が家で購入したのは「さわら」という木で作られたおひつで、大きさは5合。5合分のご飯を炊いておひつに移すと、蓋の下ギリギリまでご飯が入るくらいの大きさです。
圧力鍋で炊いた、炊きたてのご飯は、炊き具合によって、少し水分が多めでべちゃっとすることもあります。
それでも、おひつに移してしばらく蒸らしておくと、水分が程よく抜けて、実に美味しいご飯に変身します。そして、その状態が早朝に炊いてから寝る前までそのままキープされます。
炊飯器の保温機能のように、夜までホカホカというわけではありませんが、冷やご飯になっても、美味しいお弁当のご飯状態がキープされ、少し木の香りもご飯に移って何ともおいしいのです。
炊飯器の保温機能を使って保温したご飯は少しずつ香りが変わってしまい、丸一日も保温すると炊きなおしたほうが良いと思えるような状態になりますが、おひつで保存したご飯は翌日になっても普通に食べられる状態を保っています。
そして、何より、電気代がかからない! 電気代が高騰している昨今、これはとっても嬉しい特典です。
時短で省エネ
お米を洗ってセットするまでは炊飯器と同じですが、炊飯にかかるエネルギーは圧力鍋が圧倒的に省エネ。
炊飯器の場合700W〜1500W程度の電力を1時間くらい使い続けます。一方、圧力鍋は、ガスで5分程度加熱したら、あとは予熱調理ですので、中火5分程度のガス代でOK。
保存は、炊飯器の場合、保温機能を使って電気で保温。お櫃はエネルギーを使いません。
後片付けはどうでしょうか。
炊飯器は、鎌と中蓋の他に水蒸気を作るポットや水蒸気を逃す部品などを取り外して中性洗剤で洗い、噴き上げて再組み立ての手間がかかります。蒸気の出ない炊飯器などはさらに複雑な部品の分解組み立てが必要です。
対して圧力鍋なら、基本的にステンレスの鍋ですので、ご飯をヘラでこそげ落として水洗いでOK。部品も、鍋本体と蓋とゴムパッキンくらいしかありません。おひつも、使い終わったらたわしで水洗いして干しておくだけでOKです。
まとめ
炊飯器、何にしようかなと考えている方。ぜひ、圧力鍋での炊飯を検討に入れてみてください。高級炊飯器に負けない美味しさのご飯を、たった5分のガス代で炊くことができます。美味しいよ。
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