使い道のない、いらない不織布マスクが余っている人だけでなく、毎日マスクを使い捨てしている方も必見。
この記事では、使い終わったり、余ったりしているマスクを有効利用する別の使い方をご紹介します。
マスクに使われる不織布は用途が広い
コロナ禍真っ只中の2021年に雑誌のオレンジページが調べたところによると83.0%の人が不織布マスクを利用しており、そのうち40.7%が洗濯や消毒をして複数回利用してから捨てていたそうです。
不織布マスクは紙のように見えますが紙製ではありません。化学繊維を網目状に敷き詰めて熱をかけて固めて布に仕上げたものです。縦糸横糸で織られた布ではないことから不織布という名称が付けられています。
不織布は適度に隙間があって水や空気を通しやすく、それでいて目が細かいのでフィルターのような用途で用いられます。マスクやキッチン用の生ゴミ袋などがこうした性質を利用した商品です。
不織布の原料となる化学繊維は布巾や衣服で利用されているものと同じです。塗装面やプラスチックなどを傷付けない程度に適度に柔らかく、それでいて、一本いっぽんの繊維は汚れをかき落とせるほどの硬さがあります。かき落とした汚れは複雑に絡み合った繊維に絡め取られます。熱で固められているのでほつれにくく布としての強度も高いという性質から、エコバックのようなものや、ウエットティッシュといった商品に加工されたりもしています。
マスクを「不織布」として再利用しよう
使い終わったマスクを使い捨てしてしまうのはあまりにももったいない。
もちろん、強く感染が疑われる状況で利用したマスクは多くの菌やウイルスが付着している可能性が高いことから、適切な手順で破棄することが望ましいとされています。
しかし、多くの場合、マスクをしていない人もいるような街中で、念の為につける程度の使い方であり、水洗いして何度もリサイクルしているという方も多いでしょう。ところが、何度か利用するとマスクもへたってしまい、マスクとしては利用しにくくなります。
そうなると、捨てどき・・・
いや、待ってください。捨てる前にもう一仕事してもらいましょう。その活用のアイデアをこの後8つご紹介します。
不織布マスクの再利用アイデア
スポンジ代わりにマスクをキッチンで活用
意外に思われるかもしれませんが、これが一番おすすめの活用法です。
予洗いをしよう!
食器は食洗機に入れる前に予洗いしましょう。残飯をササッと水で流しておくだけで、食洗機に汚れが溜まりにくくなりお手入れが断然簡単になります。
スポンジを捨てよう!
キッチンのスポンジは何日使っていますか? 使って洗って乾かして(・・・いや乾かない)、そして汚れてカビが生えて取り替える。超絶汚いスポンジで食器を洗っている方が本当に多い。スポンジは毎日使い捨てるべきです。それができないなら・・・使い捨てられるマスクを活用しましょう。
百均のスポンジコーナーを眺めてみてください。不織布を使った製品が見つかるはず。そうです。不織布はスポンジ代わりにするのに最適な素材なのです。でも、スポンジよりちょっと高価。ならばマスクを活用しましょう。素材は同じです。
食器用洗剤も捨てよう!
食洗機を持っているなら、スポンジにつける食器用洗剤も捨ててしまいしょう。合成洗剤は手が荒れるだけです。
まずは水で予洗い。不織布マスクで擦ればほとんどの汚れは落ちます。
油汚れだってほとんど落ちます。もちろん油のヌルヌルは残ります。でもOK。気にしない。油や脂のヌルヌルは、食洗機の高温のお湯ですっきりと落ちます。食洗機のお湯は60度近くあり、食用の脂や油は全て溶けて洗い流されてしまいます。
こびりついた汚れは、爪で擦ろう! 嘘です。爪が痛みます。こびりついた汚れは、鼻ワイヤーの部分で擦りましょう。ワイヤーのちょうどいい硬さがこびりついた汚れを綺麗に落としてくれます。
ついでに高価な食洗機用洗剤も捨てよう!
食洗機用の洗剤って、なんであんなに高いんだろう。それは、汚れが食器に再付着しないようにする薬剤や、手洗いするには危険なほどの強アルカリ洗剤成分や、ガラスをピカピカに仕上げるためのリンス成分(たぶん口に入れても大丈夫)が絶妙なバランスで配合されているから。
でも、マスクで予洗いした食器は、油汚れさえついていなければそのまま乾かしても大丈夫なんじゃ?と思えるほど綺麗で、洗剤メーカーが苦労して研究材料にするような残飯だらけのお皿ではありません。
食洗機用洗剤なんか入れなくても、スピーディコース(時短コース、エコモード)だけで、すっきり綺麗になります。
それでも、ガラスやカトラリーが曇ってきたかなと感じた時は、食洗機の説明書を読んでみてください。お手入れにクエン酸を使って良いと書かれていれば、食器を洗うときにスプーンいっぱいのクエン酸(洗剤に比べると超絶安い)を入れてみてください。
ガラスは透き通るように、カトラリーは磨き上げた鏡のようにピカピカになります。ついでに食洗機も綺麗になります。
茶渋を洗ってごらん
湯呑みや急須についた頑固な茶渋は、不織布のマスクで洗うと簡単に綺麗になります。
茶渋といえばメラミンスポンジのイメージがありますが、メラミンよりも柔らかい不織布マスクなら、ガラスや陶磁器のような硬い食器だけでなく、デリケートな材質の食器にも比較的安心して使うことができます。
ステンレスを磨く
シンクの蛇口などの、鏡面状に磨かれたステンレスは、キッチンペーパーや不織布などの細かな繊維で磨くとキレイになります。布の布巾のように細かな水滴が残ることもなく、ピカピカになります。
メラミンスポンジなども汚れがとても良く落ちる優れものですが、メラニンは思いの外硬い物質のため、鏡面仕上げのものにしようすると表面に細かな傷ができ曇ってしまうことがあります。
不織布は、メラニンスポンジに迫るほど汚れを掻き落とすことができますが、メラニンよりは柔らかく、表面に傷をつけにくいので安心です。
ガラスを磨く
磨くといえば、金属だけでなくガラスも同様です。
ちょっと曇ってきたかなというガラスを不織布マスクで擦ると、曇りが取れてすっきりとします。
ちょっと見た目はアレなのですが、優れものです。
キッチンペーパー代わりに油を吸わせる
唐揚げの残り油には、使い古しのマスクを3〜4枚ほど放り込んで油を吸わせましょう。
吸わせるテンプルのようにはいきませんが、ペーパータオル程度には油を吸い取ってくれます。
油を吸ったマスクはポリ袋に入れてゴミ箱へ。
ワイパーにつけて床掃除
適度な厚みにギャザーのついた不織布マスクは、クイックルワイパーなどの本体に取り付けて床掃除に活用することもできます。耳にかけるたけのバンドで2〜3枚のワイパー本体に固定すれば完成。埃や髪の毛などが沢山キャッチできます。
濡らして絞ってサッシのミゾ掃除
薄い素材の不織布は細かな場所を掃除するのに最適です。雑巾では掃除しにくいサッシのレールも薄い不織布なら楽々掃除できます。少し力を入れたければ、割り箸などに巻き付けて擦るとしっかりと汚れを落とすことができます。
鼻ワイヤーのコシを生かして隅掃除
不織布マスクには鼻に当たる部分にワイヤーが仕込まれています。このワイヤーのコシを利用すれば、壁の隅っこなど掃除しにくい部分も楽々掃除することができます。
まとめ
使い終わったマスクは、食器洗いスポンジや雑巾の代わりに活用して、使い切って捨てましょう。
特に食器洗いスポンジ代わりに使うと、毎日使い捨てることができて、とても衛生的です。
ぜひマネしてね。
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